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ワンダフルライフ

ワンダフルライフ
/ バンダイビジュアル
ISBN : B00008BDBW
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是枝監督の映画は、「誰もしらない」しか見たことがなくって、
でも、映画がとてもよかったので今回見てみました。

物語は、あの世とこの世の間。
死者は「そこ」に送られて、そこで「人生の中で一番嬉しかったこと」を
「そこ」で働く職員に語らなくてはなりません。
そして、その語った内容を映画に撮り、その映画を見て一番良い思い出だけを胸に
あの世に旅立ちます。

ドキュメンタリーの手法でとられたファンタジー映画。
設定にも、脚本にも、なんら苦しいところの見られない、
けれどドキュメンタリータッチな撮り方で物語は進みます。

今週の死者は22名。
その一人一人が、全く混乱させられることなくリアルに描かれています。

是枝監督の凄いところは、
雰囲気のある映像作りが飛びぬけて上手いところ。
どの映像でも、まじりっけのない美しい透明感のある映像を作り出す。
ようく注意してみたら、こんなとこ、あんなとこに工夫がなされているんです。
光の入り方も、季節の移り変わりも、ロケ地も、小道具、役者すら。
台詞の言い方、カメラワークは完全に「是枝風(今つけました)」。
ドキュメンタリーっぽくもあり、でも、視点は凄く温かいところにある。


「誰もしらない」も、「ワンダフルライフ」も、基本は暗いんです。
しかもドキュメンタリー映画である限りは、何らかのことを人に伝えなくてはならない。
では、どうやって伝えるか。
そこで彼は押し付けないドキュメンタリーを撮ることを選んだのではないでしょうか。
暗いばっかりじゃないんだよ、でも、考えてみてほしいんだ。
そういわれている気持ちにさせられるんです。



たとえば本当に、こんな所があるのだとしたらどうなんだろう。

この映画で、私は「自分の一番嬉しかった思い出」を探してしまいそうになった。
産まれてきた瞬間を思い出そうとしたとき、
隣にいた母と小さかったころの思い出話をしている時、
私は凄く幸せだということに気がついた。
その頃、家族に愛されていたという実感を感じることができるから。
私にとっての幸せって、そんな何気ないことなんだ。




最後に、出来上がった思い出の映画を胸に彼らは旅立つ。
22名の思い出。
それはどれも何気なくて、でも、どれもが、その人だけの唯一の思い出。
たった一つの思い出を選んだ人たちは、とても幸せそうだった。



映画の中で主人公が台詞として言ったなかから、気付いたこと。

「死ぬことは確かに終わりかもしれない。
でも、確かに誰かの幸せに参加していたのなら、それは嬉しいことなのだ。」

私は、亡くした友は、確実に私の幸せに参加してくれていたと思う。
今いる私を取り巻くすべての人々も、私を幸せにしてくれている。

私も、たくさんの人の幸せに関わりたい。
だからこそ、いつでも頑張る必要があるんだ。そう思った。
by chihiro_1984_20xx | 2005-02-06 02:43 | 映像(映画、TV番組)